アパレル店員の洋服代は1ヶ月5万円~0円位です【会社や雇用・経費などで変わります】
アパレル店員で働いていると、毎月の洋服代は給料に大きな痛手となります。
社販によって安く購入できますが、割引率や1着(1足)の単価によって差は極端に違ってくるのです。
もちろんこれらの違いは毎月の給料で大きく変化するので、アパレル店員の生活において重要な項目と言えます。
ではどんな会社が毎月5万円位発生して、どういった会社が0円で大丈夫なのか、解説していきますね。
各アパレルメーカー・ブランドにおける社販の割引率について
会社によりけりの社販の割引率。
多分皆様が一番に知りたいのは「どのアパレルメーカーがどの程度の割引率なのか」ということでしょうか。
あちこちのアパレルブランドで働いた筆者が大まかなデーターを以下に表しましたので、参考にして下さい。
有名セレクトショップ(ビームス・ユナイテッドアローズ・シップスなど):3割~6割
中堅アパレルメーカー(イトキン・東京スタイル・レナウン・ファイブフォックスなど):3割~6割
老舗婦人靴(銀座かねまつ・ダイアナ・卑弥呼など):3割目安
ラグジュアリーブランド(プラダ・グッチ・ルイヴィトンなど):3割~5割(制服貸与なので購入する必要なし)
ジュエリー・アクセサリーブランド:3割~5割(私服、制服、スーツ勤務なので購入する必要なし)
ファストファッション(ユニクロ・H&M・フォーエバー21など):3割目安
※若干の割引率に誤差はあります
大まかな割引率ですが、3割~7割を目安に考えて頂けたら思います。
そうなんです、むちゃくちゃ広いんです。
アパレルメーカーとブランドによってこれだけの差が生まれてしまうんです。
割引率が低ければ必然的に衣料品は高くなるのでご注意を。
特に3割~辺りの
・中堅アパレルメーカー
・老舗婦人靴
・ファストファッション
は、メーカーやブランドによっては毎月の給料がかなり吹っ飛ぶ可能性があるので気をつけて下さい。
社割について詳しい情報はコチラ↓
高価格帯のブランドは必然的に1ヶ月の洋服代が高くなる
平均単価(価格帯の目安)が
・トップス:10,000円
・ワンピースで30,000円
位のブランドがあったとします。
これが仮に社販で5割引きだとすると、
・トップス:10,000円 → 5,000円
・ワンピースで30,000円 → 15,000円
上記のアイテムを毎月1着ずつ購入したいとなると、合計で27,500円が洋服代で消える計算となります。
これが3割引きであれば、
・トップス:10,000円 → 7,000円
・ワンピースで30,000円 → 21,000円
で、トータル38,500円となるのです。
・割引率が低いブランド・メーカー
・毎月購入する服の点数が多い
の場合は、さらに金額が跳ね上がり、月に5万位消える事はザラにあります。
記事タイトルで5万円位と書いたのには、こういった理由があるからです。
もしこれが月に手取りで17万円程だとしたら、5万円は洋服代に消えて結果12万円しか残らない計算となります。
生活の事を考えるのであれば、社販の割引率はどの程度発生するのか、入社前に事前に調査しておくのがベストでしょう。
そこのブランドの服が好きな人であれば、全くもって関係の無い話ですが。
正社員やアルバイト・派遣社員でアパレル店員の洋服代は異なります
正規雇用者(正社員)と非正規雇用(アルバイト・派遣社員など)では、洋服代が異なります。
正社員の場合は
・基本的に靴以外は全身自社ブランドを着用
となります。
逆に非正規雇用(アルバイト・派遣社員など)では
・トップス・上だけ自社ブランドの服を着ていれば問題無いケースがある(派遣社員はテイストに合った服装であれば問題無いケースがほとんど)
となっています。
雇用形態によって洋服代が異なるというのは、こういったルールがある為です。
どちらが得か損かに関しては会社によりけりなので一概に言えませんが、正社員・アルバイト・派遣社員によって
・ブランドの洋服を着るor着なくても良い
が異なるケースがあるという事を覚えておくようにしましょう。
私服勤務ならそのお店の服を購入する必要はありません
私服勤務であれば、そのお店の服を購入する必要は一切ありません。
そうなれば、シーズンや新規商品が入荷する毎に洋服を購入しなくて良いので、その分だけ洋服代は浮きます。
具体的には
・若年層向けのシューズブランド
・紳士靴、婦人靴
・ベビーや子ども服売
・性別が異なるアパレルブランド(女性店員がメンズブランドで勤務、男性であればレディースブランドで勤務)
・派遣社員(会社によって社販購入する必要があるが、稀です)
となっています。
ただし、
・自前で私服を購入するので、どちらにせよ洋服代は発生する
といった項目があるので、予めご了承下さい。
低価格帯のブランドで社販の割引率が高ければ、下手に私服を購入するよりも安くなるケースもあります。
とは言え経験上、私服勤務は低価格向けのカジュアルブランドよりも安く抑えられますよ。
テイストに合っていればアウトレットやセール品の服を着てもOKですし。
ブランドだってごっちゃ混ぜでOKですし。
ただし、婦人靴ブランドはシーズン毎に靴を購入しなければならないので注意して下さい。
テイストに合った私服+婦人靴となると、結構出費がかさみます。
制服・ユニフォーム貸与なら究極的には0円で済みます
制服・ユニフォーム貸与であれば、究極的には0円で済みます。
極端な話スウェット上下で出社してもロッカーで着替えればOKなので(バレたら100%注意されますが)。
制服・ユニフォーム貸与があるアパレルメーカーは主に
・ラグジュアリーブランド
・モード系・高価格帯のブランド(制服ではなく自社商品の洋服を貸し出すケースもあります)
・アクセサリー・ジュエリーショップ
・化粧品メーカー(アパレルとは全く関係ありませんが)
が、該当します。
私服を購入したくないのであれば、極力制服・ユニフォームを貸し出してくれるアパレルメーカーを選ぶのがおすすめです。
デメリットを挙げるとするのであれば
・制服着用している分だけ、私服がダサくなるケースもある
といった事くらいですかね。
まぁ大したデメリットにはなりませんが。
こちらも併せて閲覧してみて下さい。
会社や役職によっては制服手当て・経費が出るところも
一部のアパレルメーカーやある一定の役職が付いている人であれば、制服手当てというものが支給される事もあります。
ただ、この手当は
・手当があっても3,000円~5,000円位
なので、深く期待しない方が良いです。
業績を上げている大手アパレルメーカーでさえ出ないケースが殆どなので。
普通のOLやサラリーマンも洋服代は毎月発生しています
こうして見ると、
そりゃアパレル店員は安月給ですよねーだ!
と思われますが、アパレル店員以外の普通のOLやサラリーマンも洋服代は毎月発生しています。
それこそお仕事向けのビジネス・オフィスカジュアルやパンプス、バッグなど。
男性であればスーツ、シャツ、ネクタイ、革靴、ビジネスバッグなど。
毎月では無くとも、スーツや靴がダメになった、ファッションに飽きたら購入しますよね。
どんな業種でも働いていれば、大なり小なり都度洋服代というのは発生しているのです(制服があるところは別)。
そういうことを考えたら、
なんて思わなくなりますよ。
ましてや好きなブランドであれば、安く購入できるといったメリットが付いてきます。
アパレル店員の多くは
・そこのブランドが好き(社販で安く買えるとか嬉しい)
という人たちが多いので、そこまで痛手に思う事の方が少ないです。
社販で給料天引きされたからって、悲観的にならないようにして下さい。
まぁ、アパレル店員なりたての頃は「え?何これ!?天引き!?」と筆者は思いましたが。
まとめ
改めてアパレル店員の月の洋服代が5万円~0円の違いは
・私服勤務or制服貸与か
によって異なることを覚えて下さい。
そして、社販の割引率は3割~7割だということも覚えて頂けたら幸いです。
生活していく上で重要な項目ではあるので、
と思うのであれば、私服or制服勤務or低価格向けアパレルブランドを。
好きなブランドの洋服を着ながら働きたい!!
というのであれば、自分自身の好みのブランドをセレクトするのが良いでしょう。
もうちょっとうまくやりくりしろって!