【アパレル店員】マネキンのコーディネートはトレンド商品とベーシックアイテムをミックスさせる

2019年10月6日

マネキンコーデ アイキャッチ画像
今日は店頭に3体あるマネキンのコーディネートをしてちょうだい
店長
店長
販売員
販売員
あれ、久々のマネキンコーデ…何となくこういうイメージを組み合わせれば良いのは分かるが不安になるな…
販売員
販売員
店長!マネキンコーデのコツってありますか?
コツか…ブランドコンセプトを意識して、トレンドアイテムとベーシックなアイテムを組み合わせることかなぁ
店長
店長

 

アパレル店員としてそこの店舗やブランドにある程度勤務していると、突然訪れる付帯業務「マネキンコーディネート」。
このマネキンコーデは、経験者であれ久しぶりにやる時もあるので、どうやれば良いのか分からなくなるもの。

その際は、トレンド商品とベーシック商品を最低1つずつミックスさせるのが効果的です。

ではなぜトレンド商品とベーシックな商品をミックスさせれば良いのか?
具体的に解説していきますね。

※本ページは一部プロモーションを含みます。掲載内容は予告なく変更される場合があります。

マネキンコーディネートの基本軸

マネキンコーデ その1

本題に入る前に、基本軸を解説します。
マネキンコーディネートの基本的なパターン(軸)としては、

・ブランドの年齢層(10代、20代、30代などなど)
・ブランドのターゲット層(主婦、学生、社会人、富裕層、ファミリー層などなど)
・ブランドのテイスト(ベーシック、トレンド、カジュアル、フォーマルなど)
・ブランドのイメージ(トラッド、エレガント、アメカジ、イタリアン、マニッシュ、ガーリー、エスニック、スポーツなどなど)

 

辺りを基準に組み合わせます。
例えば、ブランドターゲットが

・30代
・主婦層
・トレンド
・アメカジ

 

であれば、

・動きやすさ(ラフさ)
・女性的な要素が程よく出ている
・アメカジ要素がどこか1点でもある
・肌を露出しない(控えめ)
・流行のアイテムを1点取り入れる

 

を意識して取り入れるのが良いでしょう(全部が全部組み合わせる必要はありません)。
恐らく組み合わせるファッションアイテムは

・動きやすさとトレンド感のあるひざ下プリーツスカートorワイドパンツ
・シンプルだけどフェミニン要素があるトップス
・デニムジャケット、ミリタリージャケットなど
・スニーカー、フラットなパンプス

 

といった組み合わせになります。
イメージとしては以下の画像辺りになります。

 

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ただし、

・実際のブランドの年齢層(20代向けのブランドだが、実際は40代のお客様が多い)
・在庫状況(ワイドパンツが在庫を切らしている、デニムジャケットが無い、など)

 

によって適宜変更しなければなりません。

それって結構難しいんじゃ…
販売員
販売員

 

はい、慣れが必要です。

ブランドとしてのターゲット層やテイストも考えなければならないですし、実際のお店に来店されるお客様の年齢層も必要となるのです。
在庫状況によっては使えないアイテムも出てくることだってあります。

その為、マネキンコーディネートはアパレル店員初心者には、基本的には一人で全部任せたりしません(任せたらちょっと無責任です)。

・アパレル店員としてある程度勤続年数が経過している
・店舗やブランドのイメージや客層が分かっている

 

販売員になってから、行うようになります。
とは言え

・初めてのマネキンコーディネート
・いまいち不安なところがある

 

であれば、

・実際のブランドの年齢層
・在庫状況

 

を確認(意識)しつつ、本来ある

・ブランドの年齢層
・ブランドのターゲット層
・ブランドのテイスト
・ブランドのイメージ

 

を取り入れていけば良いでしょう。

・エレガントなブランドなのにティーンエイジ風のカジュアルなコーディネート
・40代がターゲット層なのに、着丈の短いスカートを履かせる
・学生をターゲットにしているのに、何か地味でシンプル過ぎる着こなし

 

など、明らかに系統から脱線していなければ、多少ズレていても問題ありませんので(そもそもマネキンコーデに正解はありません)。
なお、

・空間コーディネート
・カラーコーディネート

 

といったマネキンコーデがありますが、

・空間コーディネート:大概のブランドはマネキンの位置をずらしません(仮に空間コーディネートを行うとしたら年に1回~2回程度)
・カラーコーディネート:多少の知識は必要ですが、余程色の組み合わせがヘタでなければ意識する必要は無いです(カラーコーディネートをガッツリ意識する必要があれば、本社から通達が来る確率が高いです)

 

なので、基本はスルーして結構です。

トレンド商品とベーシックアイテムを組み合わせるとバランスが良くなる

業界用語 その2

本題に入りますが、なぜトレンド商品とベーシックアイテムを組み合わせるのが良いのか?
理由は、

・ベーシックアイテムはお客様の多くが所有しているので、トレンドアイテムコーデの参考になりやすい
・トレンドアイテムを組み合わせて流行感を出し、コーディネートに真新しさが生まれる為
・コーディネート全体として敷居が高くない(真似したくなる)ので、マネキン買いの購入確率が高まる
・ベーシック+トレンドアイテムというバランスの良さ(派手でもなく地味でもない)
・両方のジャンルのアイテムを組み合わせるので在庫に偏りが出にくい

 

からです。
逆に

・ベーシックアイテムのみ
・トレンドアイテムのみ

 

が良くない理由は、

ベーシックアイテムのみ:地味で保守的でどこかあか抜けないイメージがある
トレンドアイテムのみ:あか抜けて見えるが、組み合わせによっては前衛的になって失敗する可能性が多少あるうえ、トレンドアイテムはそこまで在庫が無いケースが多い

 

からです。

・お客様のニーズ
・お客様の真似のしやすさ
・販売員側としても在庫状況を見極めたマネキンコーデのし易さ

 

を考えると、トレンドアイテムとベーシックアイテムの組み合わせがベストです。
ただし、

・モード、ハイブランド
・衣料品をそこまで展開していないアウトドアブランドやスポーツブランド

 

などは、

・ベーシックアイテムのみ
・トレンドアイテムのみ

 

のケースも出てきます。
まぁこの手のブランドは、

・本社からの通達による指示通りのマネキンコーデをする
・そもそも商品とは別の何か(装飾・アート・彫刻など)を取り入れる

 

傾向があるので、あまり深く考える必要はありません。
特にモード・ハイブランドのマネキンは筆者としては前衛的過ぎてよくわかりません。



マネキンが複数体集中してある場合は1体1体別ジャンルのコーディネートを

マネキンコーデ その2

例えば上記の絵のように、マネキンが複数体(2体以上)集中してある場合は、マネキン毎に異なるジャンルのコーディネートを行って下さい。

例えば、マネキンが2体あったとしたら

・フォーマルコーデ、カジュアルコーデ
・ボトムスコーデ、スカートコーデ
・20代向けコーデ、30代向けコーデ(20代~30代向けのブランド店舗であれば)
・メンズ、ウィメンズ

 

といった様に1体とは異なるアイテムやテーマを組み合わせて下さい。
3体あれば

・フォーマルコーデ、カジュアルコーデ、パーティー・ドレスコード(あれば)
・ボトムスコーデ、スカートコーデ、ワンピースコーデ
・20代前半向けコーデ、20代後半向けコーデ、30代向けコーデ
・メンズ、ウィメンズ×2(売れている方の性別のコーデを優先する)

 

といったコーディネートにするのがベスト。
基本的には同じようなテイストのコーディネートを極力避けるようにして下さい。

ただし、

・フォーマルとカジュアルの2パターンしか無い(もしくはフォーマルorカジュアルの1種類しかない)
・ターゲット層の年齢の範囲がそんなに広くない(20代のみ)
・メンズorウィメンズ展開のみ

 

の場合は、カジュアルな着こなしだけど

・ボトムス
・スカート
・ワンピース

 

などのアイテムでばらつきを出すようにしましょう。
その他、

・トップス
・ジャケット、アウター

 

などで1体1体ばらつきを出すのも良いですよ(特にメンズファッションであれば)。
正直

・似たような着こなし
・似たような色合い

 

のマネキンが2体あったら、勿体ないです。
せっかく別パターンのコーディネートを紹介できるのに、紹介しないで終わらせてしまうようなもの。

それなら1体で十分…というか、もう1体は無意味です(会社の指示で、マネキンにデザイン性やテーマ性を持たせているのであれば別)。
マネキンの販促(宣伝)効果としては半減するので、避けるようにして下さい。

本社からディスプレイ変更の具体的な指示が届いているのであれば、あんまり関係ありません

マネキンコーデ その3

先程からちょいちょい紹介していた、本社からのマネキンコーデの具体的な指示が付いてあるケース。
この場合は通達の指示通りにマネキンを着せれば良いので、ハッキリ言ってコーディネートを意識する必要はありません。

ただし、

・通達の指示の商品が無い
・1箇所~2箇所店舗の判断でマネキンコーデして良いという記載がある

 

場合は、任意で組み合わせればOKです。
指示されているマネキンコーデ以外で、ブランドのテーマや客層に沿ってコーディネートを行えば簡単にできますよ。

まとめ

改めて、マネキンコーディネートでベーシックアイテムとトレンドアイテムを組み合わせる理由として、

・ベーシックアイテムはお客様の多くが所有しているので、トレンドアイテムコーデの参考になりやすい
・トレンドアイテムを組み合わせて流行感を出し、コーディネートに真新しさが生まれる為
・コーディネート全体として敷居が高くない(真似したくなる)ので、マネキン買いの購入確率が高まる
・ベーシック+トレンドアイテムというバランスの良さ(派手でもなく地味でもない)
・両方のジャンルのアイテムを組み合わせるので在庫に偏りが出にくい

 

からです。
マネキンが複数体いる場合は、

・フォーマルやカジュアルなどの異なるテイストを用いる
・アイテムによってコーディネートを分ける
・幅広い年齢層がターゲットであれば、年代別でコーディネートを行う

 

といった1体1体ばらつきのあるコーディネートを意識して下さい。

販売員
販売員
なるほど、そうやって行えば久しぶりでも簡単にできるな!
販売員
販売員
えーっと、1体目はプリーツスカートを履かせよう
2体目はベイカーパンツにしとこうかな
3体目はベルト付ワンピース…と
販売員
販売員
店長もパンツばかりじゃなくて、スカートとかワンピースとか着れば男ウケ良くなるんだけどなぁ…
マネキンでさえパターン変えて着回ししているのに
一応な…男性と合う時はスカート履いたりするんだよ…馬鹿にすんなよ…
店長
店長
販売員
販売員
あ…すいません…
失礼ついでに聞きますけど、最後に履いたのいつですか?
えっ!?最後に履いたの!?
えーっと…先々月の結婚式で着たドレスはスカートに含まれるのかな!?
店長
店長